一瞬ニ咲ケ

一瞬一瞬のことを呟いてるだけのブログです

『世界の核被災地で起きたこと』を読んだ。

広島と長崎に落ちたことはもちろん知ってた。ビキニ島に落ちたことも。他にも核実験が行われていたことは知っていたけどほとんど知らなかった。

被爆した結果、立ち入り禁止区域ができた。その場所には動物が増えたらしい。けれど……、うん……。

立ち入り禁止区域からそんなに離れていないのに「無害」だと住み続ける方もいる。

 

この本が日本で出版されたのは2019年。第一次トランプ政権の中間選挙があった時期かな?

6年も前。まだ核実験は続けられているらしい。

 

 

『本を読んだことがない32歳がはじめて本を読む』を読んだ。

こんなに楽しい読書をする人がいるんだ。体験型読書と呼びたい。恐らく私はかまどさんの読書に近いタイプ。

なんだろう、4DXみたいな読書が可能なんだ。読み終わったあとめっちゃ汗掻いてそう。

 

かまどさんというツッコミ+解説役がいたからここまで面白くなったのかも。読んでいる間、声出して笑ってたもん。

 

 

読み終わったあと知ったけどオモコロの関係者だった。

『この夏の星を見る 下』を読んだ。

上巻ではコロナ禍で制限された日常、制限された中でまだ掴めそうな糸を手繰り寄せようとする模様が描かれていた。そして下巻では糸が県も東西南北も越え、繋がっていくような印象を抱いた。

上巻から出ていたスターキャッチコンテストは制限された中で何とか手繰り寄せた糸。ISSの観測はスターキャッチコンテストから繋がった糸、オンラインでの活動だからこそ出来たイベントだった。

『今年の子たちは、いろいろ我慢してきたから、やらせてあげたいですよね』

『まったくなぁ』

皆が頷き合う。それを見て、綿引が言う。

「失われたって言葉を遣うのがね、私はずっと抵抗があったんです。特に、子どもたちに対して」

春からずっと、感じてきたことだった。

今年の子どもたちは、新型コロナの影響でいろんなものが失われた。奪われた。修学旅行、部活最後の大会、友達と机をくっつけておしゃべりしながらの昼食時間し本当なら、一緒に卒業できるはずだった友達と離れることさえ、仕方ない、と互いに言い聞かせながら、皆でそれを受け入れてきた。顔には常にマスクだ。

だけど。

 

「実際に失われたものはあったろうし、奪われたものもある。それはわかる。だけど、彼らの時間がまるごと何もなかったかのように言われるのは心外です。子どもだって大人だって、この一年は一度しかない。きちんと、そこに時間も経験もありました」

 

 

 

『この夏の星を見る 上』を読んだ。

コロナ禍だった頃の中学校や高校が舞台。屋内や集団での活動が制限されていたころの話。

目的は天体観測。その天体観測には望遠鏡が必要。望遠鏡を作るのは屋内作業。

様子を見ればコロナも収まる。けれど3年生の子にとってはそうはいかない。この年が最後だから。

 

 

 

読んでいてあの頃の空気を思い出した。5類に移行してから2年経って、忘れかけていた。今また流行っているから、気を引き締めよう。